③頭痛・肩こり・冷え・便秘 – 体のトラブルを改善するセルフケア【私の体と心を知ってもっとキレイになろう】

6回のシリーズで連載中のコラム「私の体と心を知ってもっと、キレイになろう」です。ご自身の体と心を理解して、「もっと私らしく」になっていただければ幸いです。第3回のテーマは「頭痛・肩こり・冷え・便秘 – 体のトラブルを改善するセルフケア」です。あなたに合ったセルフケアを見つけてください。

頭痛

頭痛には、片頭痛と緊張型頭痛、さらに脳の病気によるものがあります。

片頭痛は、脳の血管が一度収縮した後に拡張して起こる血管の痛みと言われています。ストレスや不規則な睡眠、におい、音、まぶしい光などが血管の拡張の誘因と考えられます。脈に合わせるようにズキンズキンと痛み、我慢できないほどの痛みを生ずる人もいます。

女性ホルモンの変化も影響することもあります。月経3日前くらいから月経の始めにかけて頭痛を起こす人もいますが、これは女性ホルモンの減少でセロトニンという脳内の伝達物質も減少し、血管を拡張させて起こるものと考えられます。

緊張型頭痛は、パソコンの作業からくる目の疲労やストレスなどにより、首や肩の筋肉が緊張し血液の流れが悪くなって起こる頭痛を言います。慢性的に、首や肩の筋肉が緊張し、血液の流れが悪くなったとき生じると考えられます。首筋や後頭部が締めつけられるように痛みます。

ここをチェック!
・片頭痛(頭の片側がズキズキと痛む)
・頭が痛くなる前にチラチラと光が見える
・月経前や月経になると、頭痛がする
・首のうしろから後頭部、頭の頂上まで痛い、こった感じ

頭痛に対するセルフケア

1.規則正しい生活を心がける

片頭痛でも緊張型頭痛でも、ストレスは頭痛を引き起こす大きな要因ですので、ストレスをためないことが予防になります。そのためには普段からしっかり睡眠を取り、規則正しい生活を送ることが一番です。もし、頭痛が起きたら、まずは静かなところで休むようにしましょう。痛みが出てからの入浴やストレッチは、よけいに痛み強くする恐れがあるので避けましょう。


2.頭痛薬と上手にお付き合いしましょう

頭痛薬は痛みが強くなってから飲んでも効かないことが多いようです。痛くなりはじめたらすぐに内服しましょう。市販の頭痛薬で効かない場合は、一度医療機関にご相談ください。また、痛み止めは胃にも負担がかかります。空腹時を避けて内服しましょう。


3.普段からストレッチをして、頭痛を予防しましょう

首や肩の緊張からくる頭痛は、軽い運動や入浴、マッサージなどで筋肉の緊張をほぐせば、痛みがやわらぎます。ふだんからストレッチなどをして、筋肉のこりをとりましょう。

肩こり

成人女性の8割以上が、肩こりを経験していると言われています。その原因としては、頭や腕を支える筋肉が緊張し、血行が悪くなることで起こります。一年を通じて、冷えで肩こりを招くこともあります。特に冬は、寒さの影響により体に力が入ってしまいがちで、肩こりがひどくなる人も多くみられます。現在では、冬だけでなく夏でも冷房で体を冷やしてしまい、肩こりを引き起こす場合もあります。

ここをチェック!
・仕事帰りは肩が重い
・月経前になると決まって肩がこる
・触ると肩がとても硬い
・肩がこって吐き気がするときもある

肩こりに対するセルフケア

1.デスクワークの際は、時々体をほぐしましょう

デスクワークの際、同じ姿勢でパソコン画面に向かっていると、その間は肩の周囲の筋肉を動かさないことになります。前かがみの姿勢で頭を支え、肩の筋肉に大きな負担がかかっているのに筋肉の緊張がほぐれるときがなければ、肩こりを起こして当然です。


2. 体が冷えないような服装を心がけましょう

冷え予防としては、荷物や洋服に気をつけましょう。


3.肩に負担をかけないよう、荷物はできるだけ軽くしましょう

バックをいつも同じ肩にかけていませんか。ずっと一方の肩にかけていると筋肉が緊張しやすくなりますので、ときどき持ちかえることも大事です。

お腹が張る

ストレスを感じたり、緊張したりすると胃腸の働きや消化機能が低下し、お腹の張りを感じることにつながります。冷えが胃腸の働きを低下させることで、お腹が張ることもあります。食べたものがなかなか消化されずに胃や腸に残っていたり、腸にガスがたまっていることで感じるケースがほとんどです。腸の動きによいと考えて繊維の多い食べ物を摂りすぎてしまうと、ガスがたまってお腹が張ってしまうこともあります。

ここをチェック!
・前にかがむとお腹が苦しく感じる
・お腹が張っていていつもすっきりしない
・下腹部がぽこっと出てきた
・人前に出るとお腹が張る

お腹の張りに対するセルフケア

1.ゆっくり食べるようにこころがけましょう

急いでお食事を食べようとすると、空気も一緒に飲み込んでしまうこともあります。また、炭酸飲料の飲みすぎもよくありません。糖分のとりすぎにもつながるので、好きな人は気をつけましょう。


2. 腸活をしましょう

善玉菌の乳製品や、ご自身に合ったリラックス法を取り入れてください。筆者は、ヨーグルトは、毎日違うメーカーのものを選んで、違う菌を摂取するようにしています。また、免疫力もアップします。


3. 深い呼吸を意識しましょう

緊張する場面が続くと、呼吸は浅くなりがち。意識して深く呼吸をする(吸うことよりも、吐くことに意識を向けましょう)と、気持ちが落ち着きリラックスすることができます。

便秘

排便習慣が乱れると便秘になりやすいです。特に朝は出かける準備をしたり家族を送り出したり、忙しくなる時間ですので、トイレに行くタイミングを逃さないよう注意しましょう。

また、女性ホルモンの影響で便秘を起こすこともあります。黄体ホルモン(プロゲステロン)には、子宮の収縮をおさえたり、水分を体にためこむ働きがあるため、腸の運動が抑えられたり便の水分が足りなくなったりします。そのため、黄体ホルモンの分泌が盛んになる排卵から月経前まで、便秘になりやすい時期であると言えます。

便秘と下痢を交互にくり返す場合、過敏性腸症候群というストレスからくる病気の可能性もあります。下痢の場合は、飲みすぎ・食べ過ぎなど、ご自身で分かることも多いので、まずは原因を考えてみましょう。また、便の色がいつもと違う時、例えば、便に血が混じる、黒色である場合は医師に相談をしましょう。

ここをチェック!
・下痢をする
・何日も便が出なくてお腹が苦しい
・出てもコロコロとした便が少しだけ
・お腹が弱くてすぐに下痢をする
・便秘をしたかと思うと下痢をする
・緊張をすると、下痢になってしまう

便秘に対するセルフケア

1.食事と水分をしっかり摂りましょう

3食きちんと食事を摂りましょう。水分も1日1.5Lが目安にしっかりと摂取しましょう。飲みすぎもよくありませんが、適度な水分を摂るようにこころがけましょう。


2.お腹をマッサージしましょう

お風呂に入って、お腹のマッサージをグルグルと「の」の字を書くようにマッサージしていきましょう。腸の働きを改善する効果があります。


3. 妊娠期の下剤の利用は医師に相談しましょう

下剤については、妊娠期の方は、市販のお薬ではなく、きちんと医師に相談をしてください。お薬によっては、子宮収縮作用があるものもあります。

からだの冷え

私たちの体は、血管を収縮させたり拡張させたり、血液の循環をコントロールすることで体温を維持しています。冷房や暖房で室温と外気の温度差が大きくなると、体温調節が難しくなり自律神経を乱します。また、貧血で体に酸素が足りなくなったり、低血圧で血液を送る力が弱かったりすることが冷えの原因になることもあります。

自律神経と女性ホルモンは影響しあう関係にあります。冷えを放っておくと、肌のくすみやむくみ、肩こり、不眠、月経不順などさまざまなトラブルを引き起こしまいますので、しっかりとセルフケアしましょう。

ここをチェック!
・手足がいつも冷たい
・布団に入っても足が冷たく、なかなか眠れない
・顔はほてっているのに、他は冷たい
・体が冷えるとなかなかあたたまらない

冷えに対するセルフケア

1. しっかりと食事を摂り、身体を温めましょう

体を温めるために朝からしっかり食べ、体に必要な熱をつくり出しましょう。また、体を温める食べ物を選んで食べるようにしましょう。一般的に冬野菜には体をあたためる効果があります。ネギやショウガにも身体を温める効果があります。


2. ウォーキングやストレッチなど適度な運動を取り入れましょう

ウォーキングは少し息が弾むくらいで、20分程度から始めてみてください。軽く汗ばむくらいの負荷が良いと思います。コロナ禍で外出が心配で、マスクをしていらっしゃると思いますが、これからの時期は熱中症の危険もあります。こまめに休息をとり、適宜水分補給をしながら、ウォーキングを生活に取り入れてみてください。ストレッチは、筋肉を伸ばしていくことですが、伸ばしているときに「呼吸を止めないこと」、そして、「筋肉が伸びていることを実感」することをイメージしながらストレッチしてみてください。有酸素運動は、脳からのセロトニンという物質が分泌され、気持ちを安定させ、ストレスを緩和しポジティブ思考になるというとても良い効果もあります。

のぼせる

のぼせや発汗は女性に多くみられる症状です。顔がかっと熱くなったり、上半身は熱いのに手足は冷えていたり、汗をたくさんかいたり、同時にめまいや動悸といった症状がみられることもあります。のぼせは自律神経の調節機能の乱れで起こるとされ、緊張したり、寒いところから急に暑いところに移動したときなどに起こりやすいです。

更年期に多く起こるのぼせは、女性ホルモンの分泌が急激に低下する際によく見られる症状でホットフラッシュとも言われます。まだ更年期にならない若い年代の女性に起こっている場合、生活習慣の乱れや過度のダイエット、ストレスなどが原因となって、卵巣の機能や女性ホルモンが低下していることも考えられます。

のぼせに対するセルフケア

1. リラックスをこころがけましょう

まずは、精神的な安定が大切です。そのためには、リラックスを心がけることが大切です。自律神経や女性ホルモンの乱れには、ストレスが大きく関係しています。睡眠や栄養をしっかりとって生活習慣を整え、ストレスに強い体にするとともに、リラックスする時間をもちましょう。誰かに相談することでストレスが軽減することもあります。


2.ほてっているときは熱い部分を冷やしましょう

ほてっているときは、顔や熱い部分を気持ちよい程度に冷やしましょう。風にあたったり、顔を洗うのもおすすめです。

まとめ

今回は「頭痛・肩こり・冷え・便秘 – 体のトラブルを改善するセルフケア」をテーマに書いてみました。女性の体のトラブルはたくさんあります。今回は、代表的なもののみをご紹介させていただきました。体の症状でお困りの場合、保健所や保健センターで無料相談を受けることができますので、是非ご活用してください。

この記事の著者

岩崎有子(いわさき ゆうこ)

看護師・保健師・公認心理師資格を保有。群馬県立福祉大学校保健学科および放送大学教養学部卒業。武蔵野大学大学院修士課程 人間学専攻在学中。旧与野市役所、埼玉県大宮保健所勤務を経て、さいたま市の保健師として18年勤務。現在は看護師添削指導員、地域活動支援センター、就労移行支援事業所、就労継続支援、放課後等デイサービス、NPO活動など様々なフィールドで活動を行う。専門は障害福祉、小児精神保健、障害者の性。